終着駅篇
東京から伊勢,広島,愛媛と Kawasaki Ninja400R で行って来た話 7
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愛媛篇から続き、旅の終着にこの記事で到達します。
松山周辺
松山駅周辺は交通量も多く、写真でよく見る昔の白黒の銀座のような風景でした。
当初は、松山の港からバイクを下ろしたら急いで双海まで向かい、キャンプ設営と買い出しに出るつもりだったが、
なっちゃんの提案により本物の鯛めしを食おうという事に。
二人とも暑さと疲れで並ぶのは断固拒否しつつも、各種ランキングと写真につられてかどやさんへ入店。
通りには、愛媛の香りというか随分遠くまできたなと思わせるものもちらほら。
おっしゃる通り。
何でも鯛を使えば良いという姿勢が好きです
どれを食べても美味しそうな雰囲気の店内だが、兎に角鯛めしを。
オレンジジュースは絶対飲むべしとのお達しが多方面からあったので勿論オーダー。
粒の一つ一つがそのまま入ってるんじゃないかってくらいのみずみずしさと香り。
甘さの中に際立つ夏の酸味が地獄のような暑さで疲弊した体と心を癒してくれる。
感動の対面
本来なら鯛をとるべきだが、愛媛の地の鯛であれば美味しそうなのは火を見るより明らかなのでこの独特な構成を。
東京でしか鯛めしを食べたことがない私としては、
“何なんだ”
という見た目。
勿論松山までの船の中でなっちゃんとあーでもないこーでも無いとの議論の中でこの形態についての言及もあったが、
これはまるで割烹料理では無いか。
食べ方を参考に大人しく言われるがままに準備して、その輝く小さなお椀を頬張る。
その味は
小宇宙が生まれる。
白身魚は普通に出回っているものを食べても冷凍してたり鮮度が落ちてたりで、
正直そんなに美味しく無い。
淡白なお味とか表現するけど、別に旨味も差してせずというのが実情。
だが、この鯛はそうでは無い。
淡白という表現はこう言う時に使うべきなのでは無いだろうか。
鯛が持つ甘みと旨みはファーストインパクトでは歯ごたえに持っていかれる。
だが、卵とだし汁の中で噛むごとに確かに現れる味わい。
そして、鯛は自身の旨みを出すというやる事をやった後すっと消えて行く。
後にはだし汁の仄かな風味が抜けるだけ。
まるで生まれては消える宇宙の営みを凝縮したような一口だ。(長い)
さて、ここまできて思ったのだが、終着するといいつつこれまだ続くのです。
なので、次回
地獄のデスロード~エピローグ篇~をお送りいたします(笑。